授業15分ストライキへ 東海大学 教職員らの組合 賃上げ求め

東海大学の教職員などで作る組合がベースアップを求めて、神奈川県平塚市内のキャンパスでの授業を15分間取りやめる、ストライキを行う方針を固めたことが分かりました。

東海大学の教職員や大学病院の職員などで作る組合によりますと、確認できるだけで11年前からベースアップがなく、専任教員や職員については10%以上、非常勤の教員については15%のベースアップを求めています。

しかし、大学側が応じないため、来月6日、非常勤の教員2人が平塚市のキャンパスで、授業のうち15分間を取りやめるストライキを行うということです。

日本私立大学教職員組合連合によりますと、賃金をめぐってストライキが行われるのは珍しいということです。

東海大学教職員労働組合は「従業員の賃金が長年上がらないことは、回り回って大学にも学生にもよくないことだ。学生には迷惑をかけるが、賃金について不当な扱いを受けているのに、これ以上沈黙することはできない」としています。

一方、学校法人東海大学は「財政状況に決して余裕があるものではなく、組合の要求は授業料の値上げに直結しかねない。検討に時間がかかることを組合には説明している。引き続き、組合側とは誠意をもって建設的な議論を続けていきたい」としています。