グーグル カナダ報道機関にニュース記事など 対価支払いで合意

カナダ政府は29日、アメリカのIT大手のグーグルがインターネット検索サイトに表示したニュースなどの対価として、カナダの報道機関に年間1億カナダドル、日本円でおよそ108億円を支払うことで合意したと発表しました。

カナダ政府はことし6月、SNSやインターネット検索サイトなどにニュースのリンクを貼るなどした場合、報道機関への対価として、カナダ国内での年間売上の最低4%を支払うよう義務づけるオンラインニュース法を議会で可決しました。

これに対して、グーグルはこれまで、法律が施行されればカナダの報道機関のニュースの表示を停止するなどと反発していました。

法律の施行が12月に迫るとされる中、カナダ政府は29日、グーグルが年間1億カナダドル、日本円でおよそ108億円を報道機関側に支払うことでグーグルと合意したと発表しました。

グーグルは29日、「今後もカナダの報道機関のニュースを扱う」とする声明を発表しました。

一方、IT大手のメタはこの法律に反発し、ことし8月からカナダ国内でのフェイスブックやインスタグラムでのニュースの配信を停止していて、カナダ政府によりますと、メタとは合意に至っていないということです。