マスク氏「私を脅迫するのか」“反ユダヤ”賛同への影響に反発

起業家のイーロン・マスク氏がみずからが所有する旧ツイッターのXで、反ユダヤ主義とされる投稿に賛同したことへの影響が広がっています。アメリカの大企業の間では広告の掲載を見合わせる動きが相次いでいますが、マスク氏は29日、「金で私を脅迫するのか。くたばってしまえ」と強い口調で反発しました。

イーロン・マスクは今月15日、旧ツイッターのXで反ユダヤ主義的だとされる投稿に賛同するコメントを掲載しました。

これを受けて、アメリカの大企業の間ではXへの広告の掲載を見合わせる動きが相次いでいます。

アメリカの有力紙ニューヨーク・タイムズは24日の記事で、Xの内部文書の内容として、Xが7500万ドル、日本円にしておよそ110億円の広告収入を失うおそれがあると報じました。

これに対して、マスク氏は29日に開かれたニューヨーク・タイムズのイベントで、「広告など載せなければいい。広告で私を脅迫するのか。金で私を脅迫するというのか。くたばれ。くたばってしまえ」と強い口調で反発しました。

そのうえで、「この広告ボイコットはXの会社を殺してしまう。世界は広告主がXを殺したことを知っている。広告主のせいでXはなくなる」と述べ、その是非は利用者は判断すると強気の姿勢を示しました。

一方で、問題視された投稿については「あれはこれまででもっともばかげた投稿のひとつだった。私は反ユダヤ主義的なことを言いたかったわけではない」と釈明しました。