埼玉 毛呂山町 養鶏場で鳥インフル検出 約4万5000羽処分へ

埼玉県は29日、毛呂山町の養鶏場で死んでいるのが見つかったニワトリについて、詳しい検査を行った結果、鳥インフルエンザウイルスが検出されたと発表しました。養鶏場では今シーズン、全国3例目の感染で、県は、この養鶏場で飼育されているおよそ4万5000羽のニワトリの処分を始めました。

埼玉県によりますと、毛呂山町の養鶏場で29日に死んでいるのが見つかったニワトリについて、遺伝子検査を行ったところ、高病原性の疑いがある「H5型」の鳥インフルエンザウイルスが検出されました。

感染が確認されたことを受けて、県は、この養鶏場で飼育されているおよそ4万5000羽のニワトリの処分を始めました。

処分や消毒作業は24時間体制で12月3日までかけて行われる予定です。

県は養鶏場から、
▽半径3キロ以内を「移動制限区域」として、7か所の農場に対してニワトリや卵の移動を禁止するとともに、
▽3キロから10キロ以内を「搬出制限区域」に指定して、47か所の農場にニワトリなどの区域外への出荷を禁止する措置をとりました。

農林水産省によりますと、今シーズン、養鶏場で鳥インフルエンザの感染が確認されたのは、佐賀県と茨城県に続いて全国で3例目だということです。

埼玉県の大野知事は「残念だが、これまで以上に緊張感を持って養鶏農家の防疫措置を徹底していきたい」と話しています。