トヨタ自動車 デンソー株式一部売却へ 車電動化への成長投資に

トヨタ自動車は大株主として保有しているデンソーの株式の一部を売却すると発表しました。売却額はおよそ2900億円にのぼる見通しで、得られた資金は車の電動化への対応などの成長投資に充てるとしています。

トヨタ自動車は大手自動車部品メーカー「デンソー」の株式のおよそ24%を保有する大株主ですが29日、このうち4%余りを売却すると発表しました。

売却額はおよそ2900億円にのぼる見通しで、得られた資金は車の電動化への対応など成長投資に充てるとしています。

トヨタでは「これまでの良好な関係を保つことができる資本関係を維持しつつ、売却によって得られた資金を有効活用する。デンソーには引き続きソフトウェアのけん引役として、グループ全体の競争力強化に貢献してほしい」などとコメントしています。

トヨタグループでは「政策保有株」と呼ばれる取引先の企業などとの、持ち合いの株式を減らす方針を打ち出していて29日は
▽「豊田自動織機」も保有するデンソー株を一部売却するほか
▽「アイシン」も保有しているデンソー株をすべて売却すると発表しました。