横田早紀江さん 川崎市役所を訪問 “拉致問題を自分事に”訴え

北朝鮮に拉致された横田めぐみさんの母親の早紀江さんが、めぐみさんの写真展が開かれている川崎市役所を訪れ「写真を見て、拉致問題を自分事として考えてほしい」と訴えました。

北朝鮮に拉致された横田めぐみさんの母親の早紀江さんが住む川崎市は、来月10日から始まる「北朝鮮人権侵害問題啓発週間」にあわせて、めぐみさんの写真の巡回展を行っています。

会場の川崎市役所ではめぐみさんの写真などおよそ50点が展示されていて、このうち5点は早紀江さんの記憶などをもとに市がことし新たにカラー化したものです。

▽3歳の時にお気に入りの三輪車に乗ってほほえむ様子や、
▽5歳の時に父親の滋さんからプレゼントされた紺色の洋服を着てポーズをとる様子が紹介されています。

29日は早紀江さんが川崎市役所を訪れて福田紀彦市長と面会し、カラーの写真を見ながら「感動しました。私は当時の部屋の香りまで覚えていて、服の色も本当にこのままで、すごくよく再現されている」と話しました。

このあと早紀江さんは報道陣の取材に応じ、「写真をみてめぐみの雰囲気や当時の生活感を感じることで、『自分の子どもだったらどうしますか、諦められますか』と拉致問題を自分事として考えてほしい」と訴えていました。

この巡回展は、来年2月まで市内各地で開かれる予定です。