太平洋クロマグロの来季漁獲枠 大型は沖合漁業で400トン余増へ

水産庁は、来シーズンの太平洋クロマグロの漁獲枠の国内での配分案を示しました。
大型のマグロについては、国が管理する沖合漁業で400トン余り増やす方針です。

国際的に資源管理が行われている太平洋クロマグロをめぐっては、30キロ未満の小型の漁を減らす代わりに30キロ以上の大型の漁を増やす形で各国が一致し、来月の国際会議で提案される見通しとなっています。

これを踏まえて、水産庁は29日、漁業関係者などとの意見交換会で、来シーズンの漁獲枠の国内での配分案を示しました。

それによりますと、大型のクロマグロは、
▽国が管理している巻き網や流し網などの沖合漁業では、漁獲枠を4820トン余りと今シーズンより400トン余り増やします。
一方、
▽一本釣りや定置網などの都道府県ごとに管理される沿岸漁業では、来シーズンは1745トン余りと、今シーズンより5トン増やします。

都道府県別では、
▽青森県が508トン、
▽北海道が320トン、
▽沖縄県が147トン、
▽長崎県が173トンなどとしています。

水産庁は、この配分案について、来月の国際会議を踏まえたうえで、正式に決定することにしています。