熊本 104人死亡の大洋デパート火災から50年 慰霊碑に献花

1973年、熊本市の繁華街にあった大洋デパートで104人が亡くなった火災から、11月29日で50年となり、現場の近くにある慰霊碑には遺族などが献花に訪れています。

1973年(昭和48年)11月29日に、熊本市の繁華街にあった大洋デパートで起きた火災では、歳末商戦でにぎわっていた店内に炎と煙が広がり、104人が亡くなって、124人が重軽傷を負いました。

この火災から50年です。デパートがあった場所の近くを流れる白川沿いにある慰霊碑には、午前中から遺族などが訪れています。

訪れた人たちは慰霊碑に花を供え、手を合わせて犠牲者を悼んでいました。

慰霊碑では、これまでも関係者や遺族などが月命日や命日に自主的に献花などを行ってきたということです。

火災で父を亡くした50代の女性は「父に『50年頑張って生きてきました』と報告しました。この火災をきっかけに対策が進みましたが、50年という節目に、災害の時に自分がどうするか見つめ直すきっかけにしてほしいです」と話していました。

近くに住む70代の男性は「火災のことを後世に伝えていってほしいです」と話していました。