10月 中国への魚介類輸出額 前年同月比94%減 財務省貿易統計

10月に日本から中国へ輸出した加工品を除く魚介類の金額は、財務省の貿易統計で、去年の同じ月と比べて94%の減少となりました。中国が日本産の水産物の輸入を全面的に停止した影響で大幅な減少が続いています。

財務省は29日、10月の貿易統計の詳細な内訳を公表しました。

それによりますと日本から中国へ輸出した加工品を除く魚介類の金額は、4億204万円で去年の同じ月よりも94%減りました。

中国は東京電力福島第一原発の処理水の放出に反発し、日本産の水産物の輸入を全面的に停止していて、9月の日本からの魚介類の輸出額も99%の減少となっていました。

この問題をめぐっては11月、岸田総理大臣が中国の習近平国家主席と会談した際にも、輸入停止措置の即時撤廃を求めるなど中国側への働きかけを続けていますが、日中両国の立場の隔たりは埋まっていません。