大相撲 番付編成会議 24歳の尊富士 新十両昇進決定 所要8場所

2024年1月の大相撲初場所に向けた番付編成会議が行われ、24歳の尊富士が所要8場所での新十両昇進を決めました。

日本相撲協会は29日、2024年の初場所に向けた番付編成会議を行い、伊勢ヶ濱部屋の尊富士と、鳴戸部屋の欧勝海を新たに十両に昇進させることを決めました。

このうち、尊富士は青森県五所川原市出身の24歳。

相撲の強豪、鳥取城北高校から日大を経て、大学卒業後、伊勢ヶ濱部屋に入門しました。

去年の秋場所で初土俵を踏み、続く九州場所で序ノ口優勝、ことしの初場所で序二段優勝を果たすなど、順調に番付を上げていきました。

そして、今場所は西の幕下筆頭として臨み力強い押し相撲で白星を重ね、6勝1敗の好成績でした。

所要8場所での新十両は年6場所制が定着した昭和33年以降で、幕下や三段目の付け出しを除くと、元大関 小錦や、同じ部屋の熱海富士に並んで7番目に早い記録です。

また、欧勝海は石川県津幡町出身の22歳。

2020年の春場所で初土俵を踏み、その年の11月場所で序二段優勝を果たし、翌年の春場所では幕下まで番付を上げていました。

その後、けがもあって休場が続き、序二段まで番付を下げた時期もありましたが、今場所は西の幕下2枚目で迎え、4勝3敗の成績でした。

このほか、高田川部屋の白鷹山と春日野部屋の栃武蔵が十両に復帰することが決まりました。

初場所は2024年1月14日に初日を迎えます。

尊富士「もっと上の番付に早く上がれるよう頑張る」

会見した尊富士は「うれしい気持ちと次に向けて頑張ろうという気持ちがある。一つでも多く勝って、もっと上の番付に早く上がれるように頑張っていきたい」と意気込んでいました。

また、同じ部屋でふだんから一緒に稽古している熱海富士が九州場所で優勝争いしたことについて「熱海富士関が優勝争いをしていて、自分としては悔しい気持ちもあった。早く自分も優勝争いをしてみたい」と闘志を燃やしていました。

同じ青森県出身の師匠で元横綱 旭富士の伊勢ヶ濱親方は「入ったときから関取衆と稽古していて、すぐに十両まで上がりそうな感じはあった。これから幕内に上がるために立ち合いのあたりをもっと強くしたりやることはたくさんある」と期待を寄せていました。

欧勝海「気持ち新たに頑張りたい」

福岡市で会見に臨んだ欧勝海は「一から気持ち新たに頑張っていきたい。けがしないような体をつくってみんなに応援される力士になっていきたい」と意気込んでいました。

また、高校の1学年先輩の十両 大の里については「アマチュアの時から尊敬していて、お手本にしているが、差をつけられているので追いつきたいし、いつかは幕内で相撲を取っていきたい」と話していました。

師匠で元大関 琴欧洲の鳴戸親方は「プレッシャーの中でも正々堂々としている。ここからがスタートだと思っているので、もっと体を大きくして強くなって、幕内や三役を目指してほしい」とエールを送っていました。