野球 “守備シフト”禁止 プロ・アマともに来季の導入見送りへ

大リーグで今シーズンから内野手が守備位置を極端に変える守備シフトを禁止するルールが導入されたことを受けて、国内でも来シーズンから導入するかどうか検討を進めていましたが、導入が見送られる見通しとなったことが関係者への取材で分かりました。

大リーグでは今シーズンから、
▽内野を5人で守るシフトや、
▽昨シーズン、大谷翔平選手への対策として行われた「大谷シフト」のように内野手が外野の芝生まで出て守ることなどの極端な守備シフトを禁止し、内野手は必ず二塁ベースの両側に2人ずついなければならないとするルールを導入しました。

日本の野球規則は、大リーグでのルール改正を1年遅れで反映させることが多いため、国内でも来シーズンから導入するかどうか検討が進められてきました。

関係者によりますと、
▽国内では大リーグのような極端なシフトが見受けられないほか、
▽大リーグと異なりシフト禁止の目安となる内野と外野の切れ目が国内では球場によってはさまざまでルールで統一することが難しいという指摘があり、プロ野球、アマチュア野球ともに来シーズンの導入は見送られる見通しとなりました。

また、大リーグでシフトの禁止と同時に導入されたベース上での接触プレーを減らすために、ホームベースを除く各ベースの大きさを1辺当たり3インチ、およそ7.6センチ拡大するルールについてもプロ・アマともに来シーズンの導入を見送る方針だということで、これらは29日開かれるプロ・アマ合同の日本野球規則委員会で正式に決まる予定です。

一方、今シーズンから大リーグで導入された投球間の時間を制限する「ピッチクロック」については、調査と分析を進めていくということです。