来年の半導体市場 予測を上方修正 13%増加の見込み

来年・2024年の世界の半導体市場の予測を業界団体が発表し、世界的に市況が悪化したフラッシュメモリーの持ち直しで、半年前の予測を上方修正しました。4年ぶりのマイナスから一転して13%の増加を見込んでいます。

世界の半導体メーカーで作る業界団体「WSTS」は28日、世界の半導体市場の予測を発表しました。

世界の半導体市場はことし、9.4%の減少と4年ぶりのマイナスとなる見込みですが、来年の市場規模は金額ベースで5883億ドル余りとなり、13.1%の増加を予想しています。

11.8%の増加としていた半年前の予測から1.3ポイント上方修正した形です。

理由については、世界的に市況が悪化したフラッシュメモリーが持ち直し、メモリー製品が44.8%の大幅なプラスの予測となったほか、生成AIの普及で関連する半導体製品の需要の急拡大が見込まれるためとしています。

WSTS日本協議会は「半導体の需要はことし後半からすでに回復局面に入っていて、来年は市場の成長が予測される」としています。