パスポート窓口の担当者 日本国籍持つ人に限定を 外務省が通知

東京 豊島区のパスポートセンターで窓口業務を担当していた中国籍の従業員が、申請者などの個人情報を不正に持ち出した問題を受けて、外務省は、窓口の担当者を日本国籍を持つ人に限定するよう、業務を委託している全国の都道府県に通知しました。

東京 豊島区の「池袋パスポートセンター」で窓口業務を担当していた中国籍の従業員は個人情報が書かれた付箋を盗んだ疑いで、今月24日、警視庁が書類送検しました。

外務省から発給業務を委託されている東京都によりますと、この従業員は、付箋にメモをしたり、資料をコピーしたりして申請者本人や家族など1920人分の個人情報を不正に持ち出したということです。

これを受けて、外務省は全国の都道府県に対して再発防止に向けた通知を出し、
▽パスポートの発給を行う窓口の担当者を日本国籍を持つ人に限定することや、
▽個人情報を適切に管理するよう求めました。

外務省旅券課は「今回の事案が発生したことは極めて遺憾だ。個人情報を扱う重要な業務であり、再発防止に努めていく」と話しています。