読売テレビ社員 約1400万円を不正請求 懲戒解雇処分

大阪のテレビ局、読売テレビの社員が、番組制作会社に依頼して、架空の演出費などとしておよそ1400万円を不正に請求させていたことが分かりました。このうち900万円近くを自分の飲食代として受け取っていたということで、読売テレビは、28日付けで懲戒解雇処分としました。

懲戒解雇の処分を受けたのは、読売テレビの制作局の40代の管理職です。

読売テレビによりますと、この社員は、2020年からことし6月にかけて、つきあいのある番組制作会社に依頼し、読売テレビに対して、架空の演出費や撮影費として、合わせておよそ1400万円を不正に請求させていたということです。

このうち877万円は、自分の飲食代として制作会社から受け取っていて、残りの500万円余りは、一時的に制作会社に預かってもらったうえで、番組の経費として使ったということです。

この社員が担当する番組で支出された経費が予算を上回る状態が続いていたため、ことし、社内で調査が行われ、発覚したということです。

調査に対して「新型コロナの影響で会食を控えるよう求められていた時期に、仕事先との飲食が重なって精算に困り、制作会社に相談した」と話し、全額を弁済する意思を示しているということです。

読売テレビは「関係者や視聴者の信頼を裏切る結果となり、心から深くおわびします。同様の事例がないか調査を行うとともにチェック体制を強化して再発防止に努めます」とコメントしています。