障害者施設の職員 利用者の排せつの様子撮影 虐待で調査 千葉

千葉県船橋市にある知的障害者の通所施設で、利用者が排せつしている様子などを職員が撮影し、ほかの複数の職員と共有していたことが分かり、市は虐待にあたるとみて調査を進めています。

調査を受けているのは、船橋市の社会福祉法人「さざんか会」が運営し、およそ70人の知的障害者が通所している「ゆたか福祉苑」です。

運営法人によりますと去年の夏ごろ、勤務する職員が、男性の利用者が排せつしている様子を撮影したほか、この利用者の顔写真を加工したということです。

そして、これらの写真合わせて7枚をほかの4人の職員とLINEグループで共有していたということです。

市に寄せられた通報で発覚し、運営法人が内部調査を行ったところ、撮影したとされる職員が事実と認めたということです。

施設では利用者の写真を撮影する場合、保護者の同意を得ることになっていますが、いずれも同意なく撮影されていたということです。

運営法人は市や保護者などに調査の状況を報告するとともに職員の処分を検討していて、市は障害者の虐待にあたるとみて調査を進めています。

運営法人の宮代隆治理事長は取材に対し「人権感覚があまりにも欠如している行為で大変申し訳ない。二度と起きないよう指導していく」としています。