福岡 宮若市長がパワハラ発言か 複数の職員が申し立て

福岡県宮若市の塩川秀敏市長が、市の課長に対して「辞めろ」と言うなど、パワハラが疑われる発言を繰り返したとして、複数の職員が、職員の権利を保護する市の公平委員会に申し立てを行ったことがわかりました。

宮若市の公平委員会によりますと塩川市長がことし9月、会議の場で男性の課長に対して「耐えきらんかったら、辞めろ」と言うなど、パワハラが疑われる発言を繰り返したとして、複数の職員が27日市の公平委員会に職場環境の改善を申し立てたということです。

申し立ては合わせて9件で、ことし10月には塩川市長が同じ課長に対し「ヘルメットをかぶっていろ。そしたらバットでたたいてやるから」とも発言したとしています。

また、ことし1月には夫婦の職員が同時に育児休業の取得を申し出た際に、人事担当者に対して「2人同時に育休を取る必要があるのか」と発言したと指摘しています。

最終的に取得は認められたということです。

発言の一部は、音声や映像で残されていて、ことし4月のドライブレコーダーの映像には、停車中の公用車の車内で随行した運転手の職員が塩川市長から厳しい口調でしかられる様子が写っています。

塩川市長は、NHKの取材に対して発言の一部を認めた上で「職員本人との人間関係を一番大事にして接しているが、私が言ったことばを不快と受け取ったのであれば反省しないといけない」と述べました。

塩川市長は、県立高校の教諭や県議会議員を経て去年の市長選挙で初めて当選しました。