陸自射撃場で訓練再開時 中指立てた自衛隊員を訓戒処分 岐阜

実弾射撃の訓練中に隊員3人が死傷した銃撃事件があった岐阜市の陸上自衛隊の射撃場で、今月、訓練が再開された際、20代の隊員が報道陣に向けて中指を立てる行為をしたことについて、陸上自衛隊は不適切だったとしてこの隊員を訓戒の処分にしました。

岐阜市にある陸上自衛隊の「日野基本射撃場」ではことし6月、実弾射撃の訓練中に当時の自衛官候補生が小銃を発砲し、隊員2人が死亡、1人がけがをしました。

訓練は事件後中止され、今月6日に再開されましたが、その際、第35普通科連隊に所属する20代の男性隊員が射撃場に向かう車両の中から報道陣に向けて中指を立てる行為をしていたことがわかり、再び中止となっています。

陸上自衛隊は不適切な行為だったとして今月24日付けでこの隊員を訓戒の処分にしました。

また、訓練については今後、状況が整いしだい再開したいとしています。

第35普通科連隊の松下竜朗連隊長は「隊員が不適切な行為を行ったことは誠に遺憾であり、大変申し訳ありません。再発防止のために隊員への指導を徹底します」とコメントしています。