ことしの「変わり雛」発表 WBC日本代表や藤井八冠などテーマに

ことしの世相を映した「変わり雛(びな)」が発表され、野球のWBC=ワールド・ベースボール・クラシックでの日本代表の活躍や将棋の藤井八冠などをテーマにしたひな人形が都内にお目見えしました。

東京 上野の人形メーカーは、戦後まもない昭和21年から「変わり雛」を制作していて、ことしは6組の作品を発表しました。

このうち「ペッパーミル快進撃雛」という作品は野球のWBCで優勝した日本代表のラーズ・ヌートバー選手の「ペッパーミル・パフォーマンス」が表現されています。

また「将棋八冠雛」は史上初の八大タイトル独占を果たした藤井聡太八冠がテーマです。

藤井八冠が採用されるのは2回目で、ことしは鉄道好きの一面を強調して駅長姿となっています。

このほか、酷暑とも言える記録的な暑さや生成AIなどがテーマの、世相を映した作品も並んでいました。

人形メーカーの金林真一朗専務は「これを機にことしどんなことがあったか、自分の中のニュースとともに振り返り、来年もいい年になるよう目標を立てていただければなと思います」と話していました。

これらの「変わり雛」は来月1日から3月3日まで東京 上野の「真多呂人形会館」で公開されます。