鳥インフル感染確認受け “危機感持って対策徹底を” 宮下農相

佐賀県と茨城県の養鶏場で鳥インフルエンザの感染が確認されたことを受けて、宮下農林水産大臣は養鶏業者に対し、発生の予防やまん延の防止に向けて危機感を持って対策を徹底するよう呼びかけました。

鳥インフルエンザをめぐっては、11月25日、佐賀県の養鶏場で今シーズン初めて感染が確認されたのに続いて、27日に茨城県の養鶏場で2例目の感染が確認されました。

これについて宮下農林水産大臣は、28日の閣議のあとの会見で「すでに全国どこで発生してもおかしくない状況だ。養鶏業者には、衛生管理がしっかり行われているかを確認し、危機感を持って発生予防とまん延防止に万全の対策を行うようお願いする」と述べ、対策の徹底を呼びかけました。

昨シーズンは、鳥インフルエンザの感染で処分されたニワトリなどの数が過去最多となり、卵の価格の大幅な値上がりにつながりましたが、宮下大臣は「関係者からの聞き取りでは今のところ供給の不足感はなく、卵の需給や価格への影響は限定的だと考えている。引き続き需給や価格の動向を注視していく」と述べました。