新酒の完成知らせる「酒林」の飾りつけ 兵庫 姫路

兵庫県姫路市の酒蔵では、ことしの新酒の完成を知らせる「酒林」と呼ばれる飾りがつり下げられています。

「酒林(さかばやし)」は、杉の葉を束ねて大きな玉にした飾りで、新酒ができたことを知らせるために酒蔵の軒先につるされます。

姫路市林田町にある1666年に創業した老舗の酒蔵では、初絞りの時期にあわせて飾りつけを行っていて、21日は、杜氏(とうじ)たちが直径およそ80センチ、重さ60キロの酒林をフォークリフトを使って持ち上げたあと、蔵の軒先に飾りつけました。

これから酒造りの最盛期を迎えるため、杜氏たちは、品質のいい酒ができるようにとの願いも込め、丁寧に作業を行っていました。

杜氏の佐藤直樹さんは「ことしは、暑い日が続き心配しましたが、うまく発酵することができ安心しました。例年よりも力強く飲み応えのある酒ができました」と話していました。

この酒蔵では、28日から全国に向けて新酒が出荷されるということです。