米 パレスチナ系学生銃撃事件 現場近くに住む男を逮捕

アメリカ東部バーモント州でパレスチナ系の学生3人が銃撃された事件で、地元の捜査当局は48歳の男を逮捕し、人種や宗教に対する偏見に基づいた犯罪=ヘイトクライムの可能性も視野に、詳しいいきさつを調べています。

この事件は、アメリカ バーモント州バーリントンで、25日、パレスチナ系の学生3人が通りを歩いていたところ、突然、目の前に現れた男に拳銃で撃たれたものです。

地元の捜査当局によりますと、3人は病院で治療を受けていて、1人が重傷、2人は容体が安定しているということです。

地元メディアによりますと、この事件で、地元の捜査当局は26日、現場近くに住む48歳の男を逮捕しました。

事件の動機についてはまだわかっておらず、地元当局はパレスチナ系の人物を狙ったヘイトクライムの可能性も視野に、詳しいいきさつを調べています。

銃撃された3人は感謝祭の休暇にあわせ、この地域に住む親戚を訪ねていて、このうち2人は事件当時、パレスチナ伝統の織物「クーフィーヤ」を着用していたということです。

アメリカでは、イスラエルとハマスの軍事衝突以降、ヘイトクライムとみられる事件が相次いで起きていて、FBI=連邦捜査局などが注意を呼びかけていました。