福島 双葉町 防犯パトロール巡回員が不適切行為 復興相が陳謝

福島県双葉町で行われている防犯パトロールの巡回員10人余りが、私有地に無断で立ち入って果物や山菜をとるなど、不適切な行為を繰り返していたことが分かりました。土屋復興大臣は極めて遺憾だとして陳謝し、再発防止に努める考えを示しました。

これは土屋復興大臣が27日夜、臨時の記者会見を開いて明らかにしました。

それによりますと、福島県双葉町で、おととし以降、復興庁の委託事業として地元の一般社団法人が行っている防犯パトロールの巡回員10人余りが、業務中、私有地に無断で立ち入って果物や山菜をとったり、勝手に写真を撮影し、SNSに投稿するなど、不適切な行為を繰り返していたということです。

先月中旬に関係者から町に情報提供があったことから発覚し、これを受けて復興庁は関わったすべての巡回員を今月23日付けで業務から外しました。

土屋大臣は「町民に深くおわび申し上げる。極めて遺憾で、厳しく対応していく」と述べるとともに、再発防止に努める考えを示しました。

一方、土屋大臣は、問題の発覚後、町や出先の復興局を含めて情報共有に1か月以上かかったことも明らかにし、政務三役や事務次官らに対応の改善を指示しました。