警察庁長官が歌舞伎町視察“悪質ホストクラブ徹底的に取締り”

ホストクラブを利用した客の女性が、店から高額な料金を請求されたうえ、「返済のため」などとして売春させられるなどのケースが相次いでいる問題で、警察庁の露木康浩長官が、多くのホストクラブの店舗がある新宿 歌舞伎町の状況を視察しました。

ホストクラブをめぐっては、高額な料金を客の女性に請求したうえ、「売掛金」などの名目でホストが立て替えた料金を女性に売春などをさせて返済させる悪質なケースが相次いでいて、警察庁は今月、全国の警察本部に対して通達を出し取締りの強化に乗り出しています。

警察庁の露木長官は27日、多くのホストクラブがある新宿 歌舞伎町を視察し、警視庁の担当者から地区内で営業する店舗で確認された悪質な営業の事例や、最近、ホストが摘発された事件の概要などについて説明を受けていました。

視察を終えた露木長官は「悪質ホストクラブの問題は極めて深刻だと認識している。女性からの搾取をなくしていかなくてはならず、借金を負わせて、売春までさせるという卑劣な営業手法に対しては徹底的に、あらゆる法令を駆使して取締りをしていく」と述べました。