韓国軍 “北朝鮮が軍事境界線付近の監視所を復元の動き確認”

韓国軍は2018年の南北軍事合意で北朝鮮が撤去した軍事境界線付近の監視所が復元されていると明らかにしました。北朝鮮は先週、合意で中止していた軍事的措置を再開させると発表していて、韓国軍はこれに伴う動きとみて警戒を強めています。

韓国政府は、北朝鮮による軍事偵察衛星打ち上げへの対抗措置だとして、前の政権が2018年に結んだ南北軍事合意のうち、軍事境界線付近に飛行禁止区域を設けた条項の効力を停止して、空中からの監視・偵察活動を再開しました。

北朝鮮はこれに反発して「合意によって中止していたすべての軍事的措置を再開させる」と先週発表し、韓国軍は、軍事境界線付近の北朝鮮側で北朝鮮が監視所を設置する動きが確認されたと27日、明らかにしました。

監視所の設置は今月24日から見え始め、韓国軍が公開した画像には、監視所の周囲に立つ北朝鮮軍の兵士の姿が写されています。

また韓国軍は、合意以前にはあった重火器を、北朝鮮の兵士が運んでいる様子も画像から確認できるとしていて、警戒を強めています。