米 パレスチナ系の学生銃撃事件 “ヘイトクライムの可能性”

アメリカ東部バーモント州でパレスチナ系の学生3人が何者かに銃撃される事件があり、地元当局は人種や宗教に対する偏見に基づいた犯罪=ヘイトクライムの可能性もあるとみて捜査しています。

アメリカ バーモント州バーリントンで、25日午後、パレスチナ系の学生3人が通りを歩いていたところ、突然、目の前に現れた男に拳銃で撃たれました。

地元の捜査当局によりますと、男は何も言わずに少なくとも4発、拳銃を発砲し、3人は体などを撃たれて病院に運ばれ、1人が重傷、2人は容体が安定しているということです。

3人は感謝祭の休暇に合わせ、この地域に住む親戚を訪ねていて、このうち2人は銃撃された際、パレスチナ伝統の織物「クーフィーヤ」を着用していたということです。

3人を撃った男は現場から立ち去っていて、地元当局はパレスチナ系の人物を狙ったヘイトクライムの可能性もあるとみて捜査しています。

アメリカでは、イスラエルとハマスの軍事衝突以降、ヘイトクライムとみられる事件が相次いで起きていて、FBI=連邦捜査局などが注意を呼びかけていました。