ネタニヤフ首相 “人質解放のために戦闘休止延長は望ましい”

イスラエルのネタニヤフ首相は26日、SNSに投稿した動画で、イスラム組織ハマスとの戦闘休止の期間について「1日ごとに、さらに人質10人の解放を可能にする枠組みもある。それは歓迎すべきことだ」と述べ、より多くの人質を解放するために休止期間を延長するのは望ましいという考えを示しました。

その一方で、「アメリカのバイデン大統領には電話会談で人質全員の解放とともに、その枠組みのあとにハマスのせん滅と、ガザが以前の状態に戻らないようにするという目標を全力で実現することも伝えた」と述べ、ハマスとの完全な停戦はしないと強調しました。

ホワイトハウス“米イスラエル両首脳 全人質の解放まで努力”

アメリカのホワイトハウスは26日、バイデン大統領がイスラエルのネタニヤフ首相と電話で会談したと発表しました。

電話会談では、バイデン大統領が、過去3日間にわたるイスラム組織ハマスによる人質の解放を歓迎するとともに、両首脳が、戦闘の休止や、必要性が一段と増しているガザ地区への追加の人道支援について議論したとしています。

そのうえで、「仕事はまだ終わっておらず、両首脳はすべての人質の解放が実現するまで努力を続けることで合意した」としています。

バイデン大統領は26日に行った緊急の記者会見のなかで、イスラエルとハマスの合意について「イスラエルは、人質が10人解放されるごとに戦闘の休止を1日延長する用意があるとしている。合意が終わるのではなく、継続されることを望む」と述べ、今後も人質の解放が続き、4日間の戦闘の休止期間が延長されることに期待を示しました。