中国北部で増加の呼吸器疾患「インフルエンザが中心」保健当局

中国の保健当局は、中国北部で増加している呼吸器の疾患について「インフルエンザが中心だ」とする見方を示し、マスクの着用など感染対策を徹底するよう呼びかけています。

中国北部では先月中旬以降、呼吸器の疾患が増加しています。

これについて、中国の保健当局、国家衛生健康委員会は26日の記者会見で「インフルエンザが中心だ」と説明しました。

その一方で、インフルエンザ以外の病原体による疾患も確認されたとして、
▽1歳から4歳では通常のかぜのウイルスの「ライノウイルス」が、
▽5歳から14歳では発熱やせきなどの症状が特徴の「マイコプラズマ肺炎」が、
▽15歳から59歳では新型コロナウイルスなどが、それぞれ一定程度みられるとしています。

保健当局は、こうした複数の病原体が呼吸器疾患の増加に関わっているとして、国民に対しワクチンの接種やマスクの着用など感染対策の徹底を呼びかけています。

中国では子どもたちの間で肺炎が増加しているとして、WHO=世界保健機関が22日、情報提供を求めたのに対し、中国当局は「新たな病原体は検出されていない」などと報告していました。