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経団連 十倉会長「命をテーマにした国際万博 意義は大きい」

今月末に大阪・関西万博の開催まで500日となる中、博覧会協会のトップを務める経団連の十倉会長は、27日に北陸地方で行われた懇談会で「命をテーマにした国際万博で、その意義は大きい」と述べ、全国的な機運醸成に向けた協力を呼びかけました。

懇談会は27日に金沢市内で行われ、経団連の十倉会長など幹部や、北陸地方を代表する企業の経営者らが出席しました。

十倉会長は、大阪・関西万博の実施主体の博覧会協会でトップを務めていて、懇談会では、11月30日に万博開催まで500日となり、前売券の販売が始まることを説明しました。

そのうえで、「万博は大阪・関西にとどまらない国家イベントだ。新型コロナや世界中の戦争・紛争で命の大切さを痛感したが、ポストコロナで初めて開かれる、命をテーマにした国際万博で、その意義は大きい」と述べ、全国的な機運醸成に向けた協力を呼びかけました。

また、懇談会では、万博の開催期間に日本を訪れる外国人旅行者に関西だけでなく、北陸を含めたほかの地域にも行ってもらい、地域経済の活性化につなげることが重要だという意見も出されました。

十倉会長は懇談後の記者会見で、万博の会場のシンボルとして作られるリング型の木造建築物「大屋根」について、「前回の万博の『太陽の塔』と同じように非常にシンボリックな意味合いがある。万博には多くの国に参加してもらうが、いま世界では分断の危機が一層高まっているので、世界はつながらないといけないということが込められていると聞いている。ぜひ完成に向けて工事を進めていきたい」と述べました。

閉幕後の移設や再利用については「『太陽の塔』のような形ではないので難しい面はあるが、せっかくの木造でつくった巨大リングで、いろんな意義を見いだすことができると思う」と述べ、有効利用に向けて前向きに検討すべきだという考えを示しました。

日本建設業連合会 宮本会長 工事の遅れに改めて強い懸念

大阪・関西万博で海外パビリオンの建設準備の遅れが指摘されている問題で、ゼネコンなどで作る「日本建設業連合会」の宮本洋一会長は、27日の定例会見で、工事の遅れに対し改めて強い懸念を示しました。

この中で宮本会長は、海外パビリオンの準備の遅れが解消されていないことについて、あくまで一般論だと前置きしたうえで、「今後建設会社との打ち合わせを開始するようなものは、開幕に間に合わせるには、よほど簡易な構造であるとか部材の調達のめどが立っているなど、特段の事情がないと難しい。デッドラインは過ぎていると思っていいぐらいだ」と述べ、強い懸念を示しました。

一方、建設費が500億円増額され、必要な費用が補正予算案に盛り込まれたことについては、「建設物価が上がっている中で、今までと同じ予算でできるはずはなく、予算が手当てされることは正しい方向に進んでいると思っている」と評価しました。

今後について宮本会長は「厳しい現状の打開に向けて、政府、万博協会は最大限の努力をしていると承知している。建設業界としても成功に向けて可能なかぎり協力していきたい」と述べました。

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