イラクで凶弾に倒れた奥克彦大使しのぶラグビー大会 英で開催

イラクで活動していた奥克彦大使が銃撃を受けて亡くなって20年となり、オックスフォード大学でラグビー部に所属していた奥大使をしのぶラグビー大会が開かれました。

このラグビー大会は、20年前の2003年11月、イラクで凶弾に倒れた奥克彦大使と親交が深かったレジ・クラークさんが開きました。

奥大使は留学先のイギリスのオックスフォード大学でラグビー部に所属していて、同じ大学を卒業し、ラグビーを通じて知り合ったクラークさんが追悼の思いを込めて、日本人とイギリス人の交流試合を毎年、開催してきました。

ロンドン南西部にあるグラウンドには25日、現地に住む日本人やイギリス人が大勢集まって交流試合を行い、お互いの健闘をたたえていました。

主催したクラークさんはラグビーや教育を通じて日英の友好の促進に貢献したとして、ことしの秋の叙勲で旭日双光章を受章しています。

クラークさんは「受章はとても感慨深い」と話した上で、「奥大使はとてもダイナミックで、力強く、巧みな選手だった。亡くなったあと彼をしのんで試合をしたところ、楽しくも感動的な場となったため、毎年続けることにした。今では、ロンドンの日本人コミュニティーにとって大きなイベントになり、楽しみながら続けている。奥大使はこのような形でしのんでほしいと思っているはずだ」と話していました。