日産 イギリス拠点に3700億円の追加投資へ EVでシェア拡大図る

日産自動車は24日、イギリスでEV=電気自動車の生産拡大を図るため、北部の工場におよそ3700億円を追加で投資すると発表しました。

日産自動車は24日、イギリス北部にあるサンダーランド工場で内田誠社長らが記者会見しました。

それによりますと、EVの新しい2種類のモデルの生産のほか、研究や開発などにあわせて20億ポンド、日本円にしておよそ3700億円を追加投資するとしています。

日産自動車は2030年までにヨーロッパで投入する新型車すべてをEVにするとしていて、内田社長は会見で「私たちは、このビジョンを実現させようとしている」と強調しました。

イギリスの2022年の乗用車の生産台数は77万台余りと、前の年に比べて10%近く減少しています。

スナク首相も発表にあわせて工場を訪れ「これはイギリスと自動車産業に対する大きな信任投票だ」と述べ、イギリス国内での自動車の生産拡大を歓迎しました。

日産としてはイギリス拠点でEV生産への投資を行うことで、EVシフトが進むヨーロッパ市場で、シェアの拡大を図るねらいがあるものとみられます。