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大相撲九州場所 霧島が熱海富士に勝ち単独トップに
大相撲九州場所は24日の13日目を終えて、2敗で霧島と熱海富士がトップで並び、3敗力士はいなくなりました。
そして、14日目の25日、霧島と熱海富士の対戦が結びの一番で組まれたため、優勝争いはこの2人に絞られました。
取組では霧島が立ち合いのあと、すぐに右の下手を引き、その後、左を巻きかえてもろ差しとなって寄り切り、2敗を守って単独トップに立ちました。
26日の千秋楽では先に熱海富士が関脇・琴ノ若と、結びの一番で霧島が大関・貴景勝と対戦します。
熱海富士が敗れれば、この時点で霧島のことしの春場所以来となる2回目の優勝が決まります。
熱海富士が勝った場合は、霧島は勝てば優勝、敗れれば2人による優勝決定戦に持ち込まれます。
熱海富士が逆転で初優勝となれば初土俵から19場所目での快挙となり、年6場所制が定着した昭和33年以降では、幕下と三段目の付け出しの力士を除いて最も早い記録となります。
このほか、関脇 琴ノ若と返り入幕の一山本が勝ち、ともに10勝目を挙げました。
琴ノ若は関脇に昇進後、2場所目で初めてのふた桁勝利です。
大関 霧島「あすも変わらずに自分のペースでいきたい」
大関 霧島は平幕の熱海富士との2敗対決を制し、「相手がちょっと緊張していると思ったので、そこで自分の相撲を取っていこうと思った。しっかり集中して相撲を取ったのがよかったと思う。あすも変わらずに自分のペースでいきたい」と力強く話していました。
また、ことし61勝目を挙げ、年間最多勝が確実となったことについては「ひとつうれしい。まだ、あした一番あるのでその後に喜びたい」と落ち着いた様子でした。
敗れた熱海富士は優勝の可能性が残っていることについて報道陣から問われると、「ない」ときっぱりと答え、「あしたがあるので切り替えて頑張る」と硬い表情で話していました。
関脇 琴ノ若は10勝目にも、「あしたいい相撲を取りたい」と話し、5敗目を喫した大関 貴景勝は「負けたのには原因がある」といつもどおり淡々と振り返っていました。
中入り後の勝敗
中入り後の勝敗です。
▽十両の大奄美に新入幕の東白龍は大奄美が「送り出し」で勝ち越しました。
▽新入幕の美ノ海に王鵬は王鵬が「きめ出し」。
▽新入幕の狼雅に佐田の海は佐田の海が「突き落とし」で勝ちました。
▽平戸海に錦富士は錦富士が「突き落とし」。
▽一山本に竜電は一山本が「はたき込み」で10勝目です。
▽北の若に妙義龍は妙義龍が「押し出し」。
▽御嶽海に剣翔は剣翔が「寄り切り」で勝ちました。
▽宝富士に遠藤は宝富士が「上手出し投げ」。
▽友風に北青鵬は北青鵬が「寄り切り」。
▽金峰山に高安は高安が「寄り切り」で勝ちました。
▽明生に玉鷲は玉鷲が「押し出し」。
▽正代に朝乃山は朝乃山が「寄り切り」で勝ちました。
▽宇良に豪ノ山は宇良が「寄り切り」で勝ちました。
豪ノ山とともに千秋楽に勝ち越しをかけます。
▽翔猿に阿炎は翔猿が「押し出し」で勝ちました。
阿炎は負け越しました。
▽北勝富士に阿武咲は北勝富士が「肩透かし」。
▽湘南乃海に琴ノ若は琴ノ若が「突き落とし」で10勝目です。
▽若元春に錦木は若元春が「寄り切り」で勝ちました。
錦木は負け越しました。
▽大栄翔に大関・貴景勝は大栄翔が「突き出し」。
▽大関・豊昇龍に翠富士は豊昇龍が「上手投げ」。
▽大関・霧島に熱海富士の2敗同士の対戦は霧島が「寄り切り」で勝って、単独トップに立ちました。