旭川いじめ問題 非公表部分流出の可能性 “証拠なし”市教委

おととし、北海道旭川市の公園で女子中学生が死亡しているのが見つかり、いじめが認定された問題で、第三者委員会による報告書のうち非公表となっていたいじめの詳細の部分が外部に流出した可能性があると指摘されたことについて、市の教育委員会は、流出を確認できる証拠は得られなかったとする調査結果を明らかにしました。

おととし3月、旭川市の中学2年生だった廣瀬爽彩さん(当時14)は、雪の積もった市内の公園で死亡しているのが見つかり、その後、いじめがあった事実が認定されました。

これについて市教育委員会は去年9月、第三者委員会の報告書をまとめ一部を公表しましたが、遺族側の弁護士は、遺族の意向で非公表となっていたはずのいじめの詳細部分も記された報告書の全文が一部の市議会議員に流出した可能性があるとして、教育委員会に事実関係の調査を要望していました。

市教育委員会が24日、明らかにした調査結果によりますと
▽報告書の保管状況からは盗難や紛失により流出した可能性は低く
▽市議会議員への聞き取りなどからも流出を確認できる確固たる証拠は得られなかったと結論づけました。

一方で、市教育委員会は、新たに報告書の提出先を記録に残すなど、書類管理の厳格化を今後、検討するとしています。