新型コロナ “引き続き患者数減少も 冬は拡大の時期 対策を”

新型コロナウイルスの全国の感染状況は、11月19日までの1週間では一つの医療機関当たりの平均の患者数が1.95人で、前の週の0.97倍となっています。厚生労働省は「5類移行後、引き続き患者数は減少しているものの例年冬は感染が拡大する時期であることから、今後も対策を続けてほしい」としています。

厚生労働省によりますと、11月19日までの1週間に全国およそ5000の医療機関から報告された新型コロナの患者数は前の週から293人減って9648人となりました。

また、一つの医療機関当たりの平均の患者数は1.95人で前の週の0.97倍となりました。

前の週から減少が続くのは11週連続となります。

都道府県別では多い順に
▽北海道が5.98人
▽長野県が4.97人
▽秋田県が3.12人
▽岐阜県が2.77人
▽山梨県が2.76人
などとなっていて、28の都府県で前の週より減少しています。

11月19日までの1週間に、全国およそ500の医療機関から報告された、新たに入院した患者の数は784人で、前の週と比べて34人の減少でした。

厚生労働省は、全国の流行状況について「患者数は減少が続いていて、今週も最も少なくなったが例年冬は感染が拡大する傾向があることから今後も対策を続けてほしい」としています。

1医療機関当たりの平均患者数(都道府県別)

▽北海道は5.98人
▽長野県は4.97人
▽秋田県は3.12人
▽岐阜県は2.77人
▽山梨県は2.76人
▽富山県は2.71人
▽山形県は2.58人
▽青森県は2.47人
▽石川県は2.42人
▽愛知県は2.37人
▽福島県は2.34人
▽香川県は2.34人
▽栃木県は2.33人
▽群馬県は2.22人
▽山口県は2.16人
▽新潟県は2.16人
▽岩手県は2.1人
▽愛媛県は2.05人
▽奈良県は1.91人
▽茨城県は1.89人
▽千葉県は1.76人
▽徳島県は1.73人
▽広島県は1.72人
▽埼玉県は1.67人
▽鳥取県は1.66人
▽宮城県は1.65人
▽熊本県は1.65人
▽長崎県は1.64人
▽佐賀県は1.62人
▽京都府は1.61人
▽兵庫県は1.61人
▽静岡県は1.6人
▽福井県は1.59人
▽滋賀県は1.57人
▽岡山県は1.55人
▽和歌山県は1.51人
▽沖縄県は1.44人
▽大阪府は1.41人
▽福岡県は1.3人
▽鹿児島県は1.28人
▽宮崎県は1.26人
▽神奈川県は1.24人
▽高知県は1.2人
▽東京都は1.17人
▽大分県は1.16人
▽三重県は1.14人
▽島根県は1.03人

専門家「決して楽観はできない」

倉敷中央病院の石田直副院長は、新型コロナの流行状況について、「かなり少ない状態だが、完全に無くなるわけではないし、今後、次の流行の波が来るという予測もあるので、決して楽観はできない」と述べました。