WHOは22日、中国の子どもたちの間で肺炎が増加し、クラスターが発生しているとして、中国に対し、情報を提供するよう求めました。
そのうえで、WHOは23日、中国の保健当局と電話で協議を行いました。
協議の中で、中国側からデータが提出されたうえで、「通常と異なる新たな病原体は検出されていない。すでに知られている病原体による呼吸器疾患の一般的な増加だ」などと報告があったということです。
中国当局からは「患者の増加は病院の収容能力を超えていない」という説明もあったとしています。
WHOは現在の情報に基づき、中国への渡航や貿易の制限は不要だという考えを示す一方で、「状況を細かく監視し、中国当局と緊密に連絡をとりながら、今後も最新情報を提供していく」としています。
中国の子どもに肺炎 WHO“中国から報告 新たな病原体なしと”
中国の子どもたちの間で肺炎が増加していることについて、WHO=世界保健機関は、中国当局から「新たな病原体は検出されていない」という報告があったことを明らかにしたうえで、現在の情報に基づき、渡航制限などは必要ないという考えを示しました。
武見厚労相「現地の情報の収集や分析を進める」
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中国の子どもたちの間で肺炎が増加していることについて、武見厚生労働大臣は24日の閣議後会見で、「外交ルートを通じて、中国政府に対して肺炎の状況についての情報提供を要望している」と述べました。
また、国立感染症研究所などの専門家を通じて、現地の情報の収集や分析を進めることにしていると説明したうえで、「情報収集に努めるとともに、内閣感染症危機管理統括庁と連携して、国民への情報提供など必要な対応を進めていきたい」と話していました。