2026年導入の新マイナカード 性別の記載やめる方向 デジタル庁

デジタル庁は2026年に新たなマイナンバーカードの導入を目指しています。性的マイノリティーの人たちへの配慮などから、新たなカードでは性別の記載をやめる方向で検討を進めていて、年内に仕様を固める方針です。

デジタル庁はマイナンバーカードの更新時期を迎える人が出てくる2026年にあわせて、新たなカードを導入する方針で、ことし9月から総務省や警察庁などとカードに記載する情報を含め、仕様の検討を進めています。

このうち、今のカードでは記載されている性別については、LGBTなど性的マイノリティーの人たちに配慮する必要があるうえ、ICチップに記録があれば行政手続き上も支障がないとして、記載をやめる方向で検討するということです。

一方で、氏名や生年月日、住所、顔写真、それにマイナンバーは今後も記載するとしています。

また、セキュリティー面では、カードのICチップに使われる暗号技術のレベルを高めたうえで、チップに入った情報の更新時期を今の5年から10年に延長する方針です。

カードの有効期限と同じ10年とすることで、利用者が5年でICチップの情報を更新する必要がなくなります。

このほか、マイナンバーカードの名称を変更するかどうかも検討の議題となっています。

デジタル庁はパブリックコメントの意見なども踏まえて、年内に新たなカードの仕様を固めることにしています。