【詳細】ロシア ウクライナに軍事侵攻(24日の動き)

ロシアによるウクライナに対する軍事侵攻が続いています。

ウクライナの各地でロシア軍とウクライナ軍が戦闘を続けていて、大勢の市民が国外へ避難しています。戦闘の状況や関係各国の外交など、ウクライナ情勢をめぐる24日(日本時間)の動きを随時更新でお伝えします。

(日本とウクライナとは7時間、ロシアのモスクワとは6時間の時差があります)

ウクライナ軍「アウディーイウカでロシア軍3度目の攻勢開始」

ウクライナ軍のタルナウシキー司令官は、23日、SNS上で「アウディーイウカでロシア軍による3度目の攻勢が始まった」と明らかにしました。

この攻撃についてウクライナ軍参謀本部は「ロシア軍は町を包囲しようと攻撃を続けているが、ウクライナ軍は持ちこたえており、ロシア軍に大きな被害が出ている」と強調しています。

アウディーイウカは、東部ドネツク州の全域掌握など戦果を得たいロシア軍にとって、戦略的に重要な拠点で、先月からは、犠牲をいとわず、大勢の兵士と大量の戦車なども投入し、大規模な攻撃を進めています。

3度目の攻勢が始まったとみられることで、双方の戦闘がいっそう激しくなるとみられます。

国営ロシア通信 “無人艇攻撃でロシア海軍指揮官死亡”

国営のロシア通信は、23日、ウクライナ南部クリミアで、ウクライナ軍の無人艇による攻撃によって、ロシア海軍の小型揚陸艦の指揮官が死亡したと伝えました。

ウクライナ軍は今月10日、クリミアで作戦を実施したと発表しており、指揮官はこの攻撃で死亡したものとみられ、ウクライナ側は、ロシアからの奪還を目指すクリミアに対する攻撃も続けています。

プーチン大統領 軍事同盟の首脳会議に出席 アルメニアは欠席

ロシアのプーチン大統領は23日、隣国ベラルーシの首都ミンスクを訪れ、ロシアが主導して旧ソビエトの国々が加盟する軍事同盟のCSTO=集団安全保障条約機構の首脳会議に出席しました。

プーチン大統領は会議で、CSTOの即応部隊の強化などに取り組んできたとしたうえで、「ロシアや加盟国の国々はいかなるテロ行為も認めない」と述べ、結束をアピールしました。

また、プーチン大統領の盟友で議長国ベラルーシのルカシェンコ大統領も「加盟国とユーラシアの安定を確保する上でこの組織は不可欠だ」と強調しました。

一方で、アルメニアのパシニャン首相は会議を欠席し、係争地のナゴルノカラバフを巡って、隣国アゼルバイジャンの軍事行動に敗北した不満を、後ろ盾としてきたロシアに示したものとみられています。

アルメニア側はCSTOから離脱するつもりはないとしていますが、パシニャン首相は先月も旧ソビエト諸国の首脳会議を欠席したばかりで、ロシア大統領府のペスコフ報道官は「アルメニアの欠席は遺憾だ」と批判しました。

プーチン大統領はウクライナ情勢を巡って対立を深める欧米側に対抗する上で、ロシアの勢力圏とみなす加盟国の結束を打ち出したいねらいですが、アルメニアのロシア離れが鮮明となっています。