オランダ下院選 極右政党が第1党の見通し 難民受け入れに反対

22日に行われたオランダの議会下院の選挙で、難民の受け入れに反対し、EU=ヨーロッパ連合にも批判的な極右政党が第1党になる見通しとなりました。

オランダでは22日、議会下院の選挙が行われ、オランダの公共放送は暫定的な結果として、極右政党の自由党が150議席のうち37議席を獲得して躍進し、第1党になる見通しだと伝えました。

ウィルダース党首が率いる自由党は選挙戦でオランダ第1主義を掲げて難民の受け入れに反対し、EUからの離脱の是非を問う国民投票の実施などを訴えました。

ヨーロッパでは中東やアフリカなどから移民や難民が増え、ことしは難民申請をする人が100万人を超える見通しで、今回のオランダの議会下院選挙でも移民や難民の受け入れが大きな争点の1つになりました。

選挙を受けて今後、連立交渉が行われますが、極右政党が率いる政権に参加するかどうか立場をはっきりさせていない政党もあり、交渉には時間がかかる可能性が指摘されています。

ヨーロッパでは来年、ヨーロッパ議会選挙が予定され、各国の極右や右派の政党は勢力の拡大を期待する一方、左派からは極右の価値観が広く受け入れられることを警戒する声が出ています。