九州場所は11日目を終えて、霧島と琴ノ若、それに熱海富士の3人が2敗でトップに並んでいて、12日目の23日は霧島と琴ノ若が直接、対戦しました。
霧島は過去の対戦で勝ち越している琴ノ若に対し、立ち合いから上体を突き起こして左の上手を引き、相手の胸に頭をつける得意の体勢に持ち込みました。その後、外掛けで琴ノ若を崩してそのまま寄り切り、10勝目を挙げました。
霧島はことしの夏場所後に大関に昇進して以降、初めてのふた桁勝利です。
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大相撲九州場所12日目 霧島と熱海富士 2敗でトップに並ぶ
大相撲九州場所は12日目、大関 霧島が関脇 琴ノ若との2敗どうしの一番で勝ち、10勝目を挙げました。もう1人、2敗としていた平幕の21歳、熱海富士も大関 豊昇龍を破ったため、霧島と熱海富士が2敗でトップに並びました。
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熱海富士は結びの一番で大関 豊昇龍と対戦し、土俵際まで攻め込まれたものの、回り込んで「突き落とし」で勝ち、こちらも10勝目を挙げました。
熱海富士は大関戦初勝利で、幕内では先場所に続くふた桁勝利です。
また、平幕の3敗力士は一山本が錦木に勝った一方、翠富士と竜電がともに敗れ、4敗に後退しました。
この結果、九州場所は12日目を終えて
▽2敗で霧島と熱海富士がトップで並び
▽3敗で琴ノ若と一山本の2人が追う展開になりました。
霧島「いつもどおり自分のことを一番一番考える」
10勝目を挙げた大関 霧島は2敗どうしの対戦について、「自分のことだけ考えていけた。まわしを取って自分の形になるまで我慢して、そこから攻めることができた」と振り返りました。
優勝争いに向けては、「あまり考えない。いつもどおり自分のことを一番一番考える」と平常心を強調しました。
熱海富士「一番一番取って結果がついてくればいい」
大関戦初勝利で10勝目を挙げた熱海富士は「勝ってうれしいのがいちばんだ。体が動いたのでよかった」と振り返りました。
同じ部屋の横綱 照ノ富士からアドバイスをもらったのかという質問に対しては「頂いたけど、内容は秘密だ」と笑顔を見せていました。
優勝争いに向けては「一番一番取って結果がついてくればいい。自分の相撲を見てくれている人がいっぱいいるので」と話していました。
中入り後の勝敗
▽十両の島津海に新入幕の東白龍は東白龍が「押し出し」。
▽玉鷲に王鵬は玉鷲が「突き出し」で勝ち越しました。
▽剣翔に佐田の海は剣翔が「寄り切り」。
▽平戸海に新入幕の美ノ海は平戸海が「押し出し」で勝ち越しです。
▽宝富士に妙義龍は宝富士が「寄り切り」で勝ちました。
妙義龍は負け越しました。
▽新入幕の北の若に遠藤は遠藤が「寄り切り」。
北の若は負け越しです。
▽新入幕の狼雅に北青鵬は北青鵬が「寄り切り」。
▽金峰山に御嶽海は金峰山が「押し出し」。
▽友風に湘南乃海は湘南乃海が「寄り切り」。
▽錦富士に阿武咲は阿武咲が「寄り切り」。
錦富士は負け越しました。
▽錦木に一山本は一山本が「寄り切り」。
▽竜電に高安は高安が「肩透かし」で勝ち越しました。
▽翔猿に豪ノ山は豪ノ山が「押し出し」。
▽宇良に正代は宇良が「とったり」。
▽明生に阿炎は阿炎が「突き落とし」で勝ちました。
▽北勝富士に朝乃山は北勝富士が「押し出し」。
▽翠富士に大栄翔は大栄翔が「突き倒し」で勝ち越しました。
▽大関 霧島に琴ノ若は霧島が「寄り切り」で勝って2敗を守りました。
琴ノ若は3敗に後退しました。
▽若元春に大関 貴景勝は貴景勝が「押し出し」で勝ち越しました。
若元春は負け越しました。
▽大関 豊昇龍に熱海富士は熱海富士が「突き落とし」で勝って2敗を守りました。
豊昇龍は4敗目です。