東京 渋谷駅周辺に新たな歩行者デッキ完成 利用は12月1日から

鉄道路線や通路が入り組んで「迷宮」とも呼ばれる東京 渋谷駅周辺の再開発地区に新たな歩行者デッキが完成しました。これにより駅のまわりをデッキを利用して周遊できることになり、利便性の向上につながりそうです。

完成したのは、渋谷駅南西の桜丘地区で開業に向けた準備が進む「渋谷サクラステージ」と隣接する「渋谷ストリーム」の2つの複合施設を結ぶ全長およそ50メートルの歩行者用デッキで、23日に報道陣に公開されました。

渋谷駅の周辺は、入り組んだ地下通路に加え、鉄道各社が乗り入れる路線や道路が複雑に交差し「迷宮」とも呼ばれています。

人の流れをスムーズにするため、不動産大手や渋谷区などはここ数年、駅周辺の再開発ビルを結ぶ歩行者デッキの整備を進めていて、新たなデッキの完成により駅のまわりを周遊できるようになります。

完成したデッキは12月1日から利用できるということで、東急不動産の星野浩明 社長は「移動しやすくなることで歩行者の動線が広がり、渋谷のまちが生まれ変わっていくと思う」と話しています。

歩行者デッキの整備は今後も進められることになっていて、2027年度には宮益坂上から道玄坂上までのおよそ800メートルを一度も地上に降りることなく、移動できるようになる計画です。