公明 山口代表 中国外相と会談 安定関係に向け対話継続で一致

中国を訪れている公明党の山口代表は王毅外相と会談し、建設的で安定的な両国関係を築いていくため、さまざまなレベルで対話を重ねていくことで一致しました。

公明党の山口代表と中国の王毅外相の会談は、日本時間の午前10時半ごろからおよそ1時間行われました。

この中で王外相は公明党の支持団体、創価学会の池田大作・名誉会長が死去したことに弔意を示し、池田氏や党が日中関係構築に果たしてきた役割を評価しました。

そのうえで、両氏は先の岸田総理大臣と習近平国家主席による日中首脳会談で再確認した「戦略的互恵関係」を推進し、建設的で安定的な関係を築いていくため、さまざまなレベルで対話を重ねていくことで一致しました。

一方、山口氏は中国が続ける日本産水産物の輸入停止措置を撤廃するよう求めたのに対し、王外相は「中国は食の安全や国民の健康を重視している。中国として処理水の海洋放出の状況を独自にモニタリングできる機会をつくってほしい」と主張しました。

また山口氏は沖縄県の尖閣諸島周辺で中国の公船が領海侵入を繰り返していることなどを念頭に「東シナ海を『平和・協力・友好の海』とすると具体的にあらわすことが重要だ」と指摘しました。

会談のあと山口氏は記者団に対し「公明党の訪中が幅広い交流がつながり、首脳の相互訪問につながることが重要だ。国民感情の友好的な雰囲気をつくり、さまざまな懸念に対して信頼を醸成をしていくことが日中関係の改善の方向性を決定づける」と述べました。