公明 山口代表 訪中 政党間交流再開に向け取り組むことで一致

中国を訪れている公明党の山口代表は最高指導部の1人と会談し、自民・公明両党と中国共産党との政党間交流の再開に向けて取り組むことで一致しました。

4年ぶりに中国を訪れている公明党の山口代表は、22日、中国共産党の最高指導部の1人で序列5位の蔡奇政治局常務委員と会談しました。

冒頭、山口氏は党の支持団体、創価学会の池田大作名誉会長が死去したことに触れ「池田名誉会長は日中の間に橋をかけると提唱し、わが党の政治家が何度もこの橋を渡り関係を築いてきた。日中関係が非常に重要なものだと改めて確認し合いたい」と述べました。

これに対し、蔡氏も「池田氏は両国の国交正常化の実現と関係促進に貢献した」と述べ、弔意を示しました。

そのうえで、山口氏は習近平国家主席に宛てた岸田総理大臣の親書を手渡し、途絶えている自民・公明両党と中国共産党との政党間交流の再開に向けて取り組むことで一致しました。

一方、山口氏は中国が続ける日本産水産物の輸入停止措置を撤廃するよう求め、蔡氏は「中国は食の安全や国民の健康を重視している」と主張しました。

また、山口氏は日本人が渡航する際に必要なビザ取得の見直しを要請したほか、パンダの貸与を仙台市が求めていることを伝え、蔡氏は前向きに検討する意向を示したということです。

山口代表「非常に大きな収穫」

公明党の山口代表は会談のあと記者団に対し「蔡奇氏は習近平国家主席に近くきょうの会談の内容も届くものと受け止めている。実質的な対話のつながりが期待できる方と会談できたことは非常に大きな収穫だった」と述べました。