韓国軍“北朝鮮の軍事偵察衛星 軌道に進入” 正常に機能か分析

韓国軍の合同参謀本部は、北朝鮮が21日夜に打ち上げた軍事偵察衛星が軌道に進入したという見方を明らかにしました。ただ、正常に機能するかどうかはさらに分析する必要があるとしています。

韓国軍の合同参謀本部は、北朝鮮が21日夜打ち上げに初めて成功したとする軍事偵察衛星「マルリギョン(万里鏡)1号」について「航跡やさまざまな状況を総合的に分析した結果、衛星は軌道に進入したものと見られる」という見方を22日夕方明らかにしました。

ただ、合同参謀本部は、関連機関やアメリカ軍とともにさらなる分析が必要なため衛星が正常に機能するかどうか判断するには時間がかかるとしています。

一方、シン・ウォンシク国防相は、22日夕方のラジオ番組で、北朝鮮がことし5月と8月の打ち上げの前と比べて、今回の打ち上げに向けて多くのエンジン実験を行っていたという見方を示しました。

またシン国防相は、韓国南部プサン(釜山)に寄港しているアメリカ軍の空母カールビンソンを視察した際「北のいかなる挑発にも即時に対応できる万全の態勢をとり、韓米の強い意志を示す」と述べて、米韓に日本を加えた3か国による海上での共同訓練を行うと明らかにしました。