ロシア ウクライナ双方で無人機による攻撃相次ぐ

ウクライナ軍は、ロシア軍がひと晩で攻撃をしかけてきた14機の無人機などを撃墜したと明らかにする一方、ロシア国防省は、ウクライナ南部クリミアで、ウクライナ軍の無人機や無人艇を迎撃したと発表し、双方で無人機による攻撃が激しくなっているとみられます。

ウクライナ空軍は22日、ロシア軍がひと晩で無人機14機と巡航ミサイルで攻撃をしかけたものの、いずれも撃墜したと明らかにしました。

これに対してロシア国防省は22日、ロシアが一方的に併合したウクライナ南部クリミアで、ウクライナ軍の無人機3機を迎撃するとともに、クリミア沖の黒海で無人艇4隻を発見し破壊したと発表し、双方で無人機による攻撃が激しくなっているとみられます。

一方、ロシア軍は、ウクライナ東部で攻勢を強めているとみられ、ウクライナ内務省は21日、ドネツク州セリドベにある病院にロケット弾が撃ち込まれ、1人が死亡、8人がけがをしたと明らかにしました。

ウクライナのゼレンスキー大統領は21日、「尊厳と自由の日」と呼ばれる記念日にあわせた演説で「文明世界がテロリストに妥協し 暴君に譲歩し始めれば、われわれは間違いなく敗北する」と述べ、領土の奪還に向けて改めて結束を呼びかけました。

アメリカのシンクタンク「戦争研究所」は21日、雨や雪に見舞われる中でもウクライナとロシアは東部と南部で戦闘を続け、厳冬に入ればより激しくなる可能性があると指摘しています。