教員のわいせつ行為予防でチェックシート 埼玉県教委

児童や生徒へのわいせつ事案で懲戒免職となる小中学校の教員が後を絶たないとして、埼玉県教育委員会は教員の選考後に実施される面接で、わいせつにつながる行為をチェックシートで確認し、予防につなげる取り組みを始めました。

埼玉県教育委員会によりますと、今年度わいせつ事案で懲戒免職となった教員は8人で、過去10年で最も多かった令和元年度の9人に迫る数です。

こうした事態を受けて県教育委員会は来年度に採用する小中学校の教員の選考後に行われる面接の場で、わいせつにつながる行為をしないよう具体的にチェックシートで示して確認する取り組みを始めました。

シートには、児童や生徒に対してSNSなどを使って私的なやりとりをしないことや密室になるような部屋などで個人指導をしないこと、それに自家用車に乗せないことなどの6つの項目が記されています。

チェックシートは選考後に実施される3回の面接で面接の担当者が示して、教員になった場合、わいせつにつながる行為を行わないことを確認させるということです。

埼玉県教育局小中学校人事課の長谷部巧学校管理幹は「わいせつ事案は絶対に許されないのだという意識を持つことが大切で、その素地を採用前からつくる必要がある」と話しています。


※この記事を22日午後5時すぎに公開した際、チェックシートでの確認は「教員の選抜試験の面接で行う」とお伝えしましたが、正しくは「教員の選考後の面接で行う」の誤りでした。失礼しました。