米 半導体大手エヌビディア 利益14倍に 生成AI急速普及で

アメリカの大手半導体メーカー、エヌビディアの先月までの3か月間の決算は、生成AIの急速な普及で半導体の需要が急増していることを受けて、最終的な利益が前の年の同じ時期と比べておよそ14倍にのぼるなど、大幅な増収増益となりました。

アメリカ西部カリフォルニア州に拠点を置く大手半導体メーカー、エヌビディアは21日、ことし8月から先月までの3か月間の決算を発表しました。

それによりますと、売り上げは前の年の同じ時期の3倍にのぼる181億2000万ドル、日本円にしておよそ2兆6800億円。

最終的な利益は92億4300万ドル、日本円にしておよそ1兆3600億円と、前の年の同じ時期のおよそ14倍にのぼる大幅な増収増益となりました。

これは質問を入力すると自然な文章で回答を作成できる生成AIが世界で急速に普及し、このメーカーが生産する画像を処理する半導体で大量の計算を同時に実行できる「GPU」の需要が急増していることが主な要因です。

一方、会社はアメリカのバイデン政権が中国向けの半導体の輸出規制を強化していることが今後の業績に悪影響を及ぼすと懸念を示しています。

生成AIの利用が急速に広がっていることは半導体メーカーの業績にもあらわれていて、今後の業績の伸びに関心が集まっています。