プロ野球では2軍の公式戦がイースタン・リーグ7球団とウエスタン・リーグ5球団に分かれて行われています。
野球のすそ野を広げることを目的に、ことし9月に行われたオーナー会議で、ウエスタン・リーグに静岡市を本拠地とする「ハヤテ223」がイースタン・リーグに独立リーグ、BCリーグの「オイシックス新潟アルビレックス・ベースボール・クラブ」が来シーズンから参加することが内定していました。
そして、きょうのオーナー会議でこの2球団の準備の進捗状況が報告され、球場の確保や改修の状況、監督やコーチ、それに、現在加入することが内定している選手などのチーム編成の見通しを確認した上で、来シーズンから2軍の試合に参加することが正式に決定しました。
プロ野球の2軍に静岡と新潟の2球団の新規参入が正式決定
プロ野球のオーナー会議が都内で行われ、2軍の公式戦に来シーズン(2024年)から新たに参加する球団について、静岡市を本拠地とする「ハヤテ223(ふじさん)」と独立リーグ、BCリーグの「オイシックス新潟アルビレックス・ベースボール・クラブ」の2つの球団の参加が決定しました。
オーナー会議の議長 西武・後藤高志オーナー
「野球のすそ野拡大と地域発展に貢献するために両球団は着実に準備をしてくれた。手応えを感じているし、来年は順調にスタートできるのではないか」
65年ぶりに球団が増加 リーグの構成
国内のプロ野球は65年にわたって12球団で行われてきましたが2軍ではあるものの来シーズンからは14球団に拡大してリーグ戦が行われることになりました。
新チーム「ハヤテ223」の状況は?
静岡市を本拠地とする「ハヤテ223」。東京で金融業やベンチャー企業への投資事業などを手がける「ハヤテグループ」を親会社とする新しい球団です。
新規参入が内定した時点では監督などが決まっていませんでしたが、10月27日、いずれも静岡県出身で元プロ野球選手の山下大輔氏がGMに、赤堀元之氏が監督に就任することが決まりました。
山下GMと赤堀監督が見守るなか、11月3日から2日間の日程で独自のトライアウトを開催しました。
事前の書類選考を通過した元プロ野球選手や独立リーグの選手、高校生や大学生などおよそ100人が参加しました。球団は20人程度を獲得する予定です。
「オイシックス新潟アルビレックスBC」の状況は?
また、新潟市を本拠地とする「オイシックス新潟アルビレックス・ベースボール・クラブ」は、サッカーJ1のアルビレックス新潟の経営者らが発起人となり2006年に設立した野球のクラブチームです。
独立リーグのBCリーグに所属してきましたが、プロ野球2軍への参加によってこれまでより大幅に試合数が増えるほか、対戦相手のレベルが上がることから、11月20日に独自のトライアウトを開催し、有望な選手の獲得に乗り出しました。
チームの監督は2021年からチームを率いる橋上秀樹氏が引き続き務めることになっています。