イチローさん率いるチーム 高校野球の女子選抜チームと対戦

プロ野球と大リーグで活躍したイチローさんが率いるチームが、ことしも高校野球の女子選抜チームと対戦し、真剣勝負を楽しみました。

イチローさんが率いるチームと高校野球の女子選抜チームとの対戦は、女子高校野球の強化を目的におととしから始まり、3回目となることしの試合は21日夜、東京ドームで行われました。

4番・ショートで先発出場した松坂さん

イチローさんのチームには去年に続いて松坂大輔さんが参加し、試合前には女子選手たちが2人の打撃練習を間近で見たあと、アドバイスを受けました。

そして、試合では先月50歳になったイチローさんが9番・ピッチャー、松坂さんが4番・ショートで先発出場しました。

イチローさんは最速138キロの速球を軸に、中盤以降は右足を気にする様子を見せながらも、9回116球を投げ、9つの三振を奪って完封しました。

バッターとしては5回の第2打席で低めの変化球をうまく捉えてツーベースヒットを打つなど4打数2安打の活躍で、女子選抜チームとの3回目の試合で初めてヒットを記録しました。

試合はイチローさんのチームが4対0で勝ちました。

試合後、イチローさんは「個人的にはヒットが出てよかった。女子選手たちのモチベーションになるようにまた鍛えたい」と話していました。

イチローさんから来年の試合でのピッチャー復帰を問われた43歳の松坂さんは「イチローさんに刺激を受けて『また投げたいな』と思った。僕も投げている姿をもう一度見せられたらと思う。宣言したからには、ことばに責任を持って準備したい」と話していました。

女子選抜チームで7回に4人目として登板し、イチローさんを見逃し三振に抑えた岡山学芸館高校の堂前凌那投手は「イチローさんとの勝負をすごく楽しみにしていて、絶対に打ち取りたいと思っていたが、三振をとれて、一生の思い出になった」と話していました。