フィリピン軍は21日、アメリカ軍とともに、台湾に近いフィリピン最北端の島しょ部であるバタネス州から南シナ海にかけての海域と空域で合同パトロールを開始したと発表しました。
合同パトロールは23日まで3日間にわたって行われ、
▽アメリカ軍からは沿海域戦闘艦1隻と哨戒機1機が派遣されたほか、
▽フィリピン軍からは軍艦3隻と航空機3機が参加しているということです。
フィリピン軍は合同パトロールについて、相互の運用性の向上と地域協力の促進が目的だとしていて、マルコス大統領はSNSに「地域の安全保障を強化し、共通の利益を守るために、アメリカとの継ぎ目のないパートナーシップを目指す」と投稿しました。
フィリピン軍はかつて、南シナ海でアメリカ軍と合同パトロールを行っていましたが、中国寄りのドゥテルテ前政権下で中断されていました。
合同パトロールが行われる海域はいずれも中国が近年、軍事活動を活発化させている地域で、アメリカ軍と協力し、中国をけん制するねらいがあるものとみられます。

フィリピン軍 最北端の島しょ部で米軍と合同パトロール開始
フィリピン軍は南シナ海や台湾に近いフィリピン最北端の島しょ部で、アメリカ軍とともに合同パトロールを開始したと発表しました。いずれも中国が近年、軍事活動を活発化させている地域で、アメリカ軍と協力して中国をけん制するねらいがあるものとみられます。