マレーシア警察は現地を拠点にした特殊詐欺グループがいるという情報を受けて、今月13日、首都クアラルンプールの集合住宅を捜索し、20代から40代までの日本人の男7人を逮捕しました。
7人は集合住宅の1つの部屋を拠点にしていたということで、住宅の警備担当者はNHKの取材に対し、「日本人を見かけるようになったのは逮捕の4日ほど前からだ」と話しています。
警察によりますと、7人は銀行関係者などを装って日本にうその電話をかけ、現金をだましとっていた疑いがあり、警察が拠点に踏み込んだ際、複数の電子機器などが破壊されていたということです。
NHKが入手した現場の写真には、めちゃくちゃに壊された複数のタブレット端末が床に散乱している様子が写っています。
東南アジアではカンボジアやタイなどでも複数の日本人が拘束されるなど、日本人の特殊詐欺グループの摘発が相次いでいて、現地警察は男らが証拠の隠滅を図ろうとしたとみて、押収した証拠品などを詳しく調べています。

マレーシア 日本人7人逮捕 拠点の電子機器など破壊 証拠隠滅か
マレーシアを拠点に特殊詐欺をしていたとみられる日本人7人が現地の警察に逮捕された事件で、警察が拠点に踏み込んだ際、複数の電子機器などが破壊されていたことがわかりました。現地の警察は詐欺グループが証拠の隠滅を図ろうとしたとみて、押収した証拠品などを詳しく調べています。