公明 山口代表 22日から訪中「戦略的互恵関係」推進 後押しへ

公明党の山口代表は22日から中国を訪れて要人と会談する予定で、1年ぶりとなった先週の日中首脳会談で再確認した「戦略的互恵関係」の推進を与党の立場から後押ししたい考えです。

山口代表は2日間の日程で中国の首都 北京を訪問し、現地で要人と会談する予定です。

一連の会談では政治や経済、文化などさまざまな分野で両国の交流を活発化させる方策をめぐって意見を交わしたいとしています。

また、東京電力福島第一原発にたまる処理水の放出は科学的根拠に基づくものだと説明し、中国が続けている日本産水産物の輸入停止措置の撤廃を働きかける方針です。

訪問を前に山口氏は「さまざまな懸案事項もあるが、しっかり主張し合い、克服するにはどうするか話し合いたい。協力して進めるべき点についても共通の認識を得たい」と述べました。

また、今月死去した、党の支持団体、創価学会の池田大作名誉会長が中国との交流に力を注いできたことに関連し、「不思議な巡り合わせになったと感じている。日中関係の永続的な安定と発展のため役に立ちたい」と述べました。

山口氏としては、1年ぶりとなった先週の日中首脳会談で再確認した「戦略的互恵関係」の推進を与党の立場から後押ししたい考えです。

中国報道官「中国訪問を歓迎」

山口代表が中国を訪問することについて、中国外務省の毛寧報道官は21日の記者会見で、「中国訪問を歓迎し、意思疎通と交流を通じて中日関係の改善と発展を推進することを望む」と述べました。